第14回:「排便時の出血」

お腹元気相談室

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Q

最近排便の時に血が混ざります。
自分では「痔かな・・・」と思っているのですが、不安です。
大腸検査は必要でしょうか?また何科に行けばよろしいでしょうか?

A

排便時に出血する病気として『腸の病気』と『肛門の病気』が考えられます。

いわゆる痔(ぢ)を痛いものだと思っている方が多いのですが、痔には『内痔核』と『外痔核』というものがあり、内痔核は肛門の奥にできる為に痛みはあまり伴いません。便がこすれる事により浮腫みが強くなり出血するようになります。

また、硬い便をした後や、強くりきんだ後に肛門粘膜が裂けると、いわゆる切れ痔(裂肛)となります。切れ痔は強い痛みを生じます。

内痔核の脱出(脱肛)がひどくなると肛門科に受診される方が多いのですが、排便時の出血は自然と止まってしまうこともある為、診察に行かず、様子を見てしまう方が多いのも現状です。たしかに痔では命までとられませんから(出血がひどい場合は除く)、症状が落ち着いている間は市販の軟膏薬や便を軟らかくして様子を見てもよろしいと思います。

しかし、「ただの痔だと思っていたら・・・」ということもあるのです。痔がひどくなる原因として便秘があげられますが、便秘の原因として大腸の狭くなる病気、いわゆる「大腸ガン」があります。つまり、「痔かな・・」と思っていても排便時の出血があった場合は大腸検査をお勧めします。大腸に出血病変がなければ、肛門の疾患として安心して暮らせますし、検査にて、症状を呈さないようなポリープが見つかることもあります。

さて何科にいけば良いかということですが、検査でつらい思いをするのは非合理です。大腸カメラの専門家を探しましょう。しかし、胃腸科と肛門科の両方を受診するのも大変ですから肛門の診察と大腸カメラの両方得意な専門家に相談するのがよいでしょう


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