第12回:「痔の治療法:PPH法」

お腹元気相談室

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Q

長年、痔を患っており、手術をしようか、迷っています。
痔の最新治療「PPH法」について教えてください。

A

いままで、痔を患っていても手術が大変、痛そう、完治まで時間がかかりそう、とお考えになっていた方は多いと思われます。

従来の痔の手術(もっとも今でも主流の手術ですが)は肛門皮膚より肛門粘膜内に切込みを入れ、発達した静脈瘤を削ぎ落とすものでした。ですから術後に切れ痔の痛みで悩まされることが多く治るまで時間もかかりました。

しかし痔の最新治療「PPH法」は、いわば発想の転換で生まれた「脱肛」の手術です。

痔の脱肛は直腸の粘膜のたるみが原因です。そこで、たるんだ粘膜部を環状に切除し、飛び出していた痔の部分を肛門内に吊り上げてしまえば、痔は肛門外に脱出しないというものです。

直腸粘膜部には痛みの神経はありませんので切除しても痛みは感じませんし、また痔を養っていた血管も遮断され、徐々に消退していくと推測されるのです。

痛みは少なく、入院日数も短期ですみ、社会復帰が早いことが最大の利点ですが、適応は内痔核,直腸粘膜脱に限られ、外痔核のある方や肛門狭窄のある方は適応外です。


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