第10回:「大腸ガン検査」

お腹元気相談室

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Q

昨年の検診で便潜血が陰性だったのに、今年の検診で便潜血が陽性となった為、精密検査を受けたら、「大腸ガン」がみつかりました。これは検査のミスですか?(56歳男性)

A

便潜血検査を大腸ガン検査としている施設や、検診機関が多いですが、実際に便潜血検査は便の中に血が混じっていなければ陽性にはならないので、大腸ガンでもごく早期なものや、進行癌でも、たまたま出血していない場合は、便潜血検査は陰性という結果になることがあります。また逆に肛門疾患(いぼ痔、切れ痔)でも陽性と出てしまいます。

つまり便潜血検査は国民全体におこなう「集団検診」として意味のある検査なのですが「早期癌を見つけたい」と希望される患者さんには便潜血検査は期待にはこたえられないものなのです。

大腸ガンは前癌病変(ポリープ)のうちに内視鏡によって切除すれば、ガンを予防できます。また、ポリープがたとえガンになっていても早期(粘膜内癌)に発見できたら完全に内視鏡にて切除し治すことができます。

大腸カメラは現在大腸ガンを予防するためでも早期大腸ガンを治すうえでも最も有効的な検査といえるのです。

胃でも大腸でもガンにならないようにすることは現在の医療技術ではまだ不可能です。症状がある方はもちろん、症状がなくても定期的な検査をすることで早期発見、早期治療を心がけることが今のところガンに対する最善の対処と言えるでしょう。


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