なんで胃透視をやるの?

胃カメラと胃透視の違いについて

胃の検査は大きく分けて2つあります。内視鏡検査(胃カメラ)と胃透視(バリウム検査)です。

10年前は胃の検査というと、まずバリウム検査をし、そこで何か異常があった人が精密検査として胃カメラをする、と言う場合がほとんどでした。しかし、胃カメラが普及した今では、いきなり胃カメラをすることの方が多くなりました。しかし胃透視(バリウム検査)にも長所はあるのです。

例えば、胃潰瘍や進行ガンなど胃の形が大きく変形する病気では、どちらの検査でも簡単に指摘できるのですが、胃が下に下がっている「胃下垂」や、胃の壁を這うように広がるガン、食道や胃の食物の通りの良さを見るにはバリウム検査の方が優れています。反対に、胃炎などで粘膜の色調の変化を見る場合や、組織検査が必要な場合には胃カメラでしかできません。病変の位置を正確に把握するためには両方の検査が必要な場合もあります。

我々医者側も、その人にとってどちらの検査が一番有用なのか常に考えていく姿勢が必要と思われます。

内視鏡検査(胃カメラ)と胃透視(バリウム検査)、長所と短所

  胃カメラ(内視鏡検査) 胃透視(バリウム検査)
長所 ・ 胃の粘膜の色がわかる(これは診断するときにとても大きな助けになります)
・ 組織検査が可能(顕微鏡検査ができます)
・ 胃の全体の形がよくわかる
・ 胃下垂や胃の伸びやすさがよくわかる
・ 食道や胃の動き、食べ物の通る様子がよくわかる
短所 ・ 反射による苦痛 ・ バリウムがまずい(甘い匂いがついて昔よりはのみやすくなっている)
・ 検査後、腸の中でバリウムが固まって便秘がおこりやすい

POINT!
つまり、胃カメラ(内視鏡検査)にとっての短所(反射による苦痛)を取り除き検査を施行しさらに、胃の動きや形の知りたいときに胃透視を付加すれば、それぞれのいいとこ取りになるわけです。

本当は、ある程度の年になったら胃カメラを施行していくのがもっともいいのです。
(胃カメラを楽にしてくれる医療機関ならば…)

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